民間給与実態調査(平成28年)の調べによると、年間で1,000万円以上稼いでいる方の割合は低く、給与所得者全体の4.2%ほどになります。
年収1,000万円以上稼げる職業・仕事のイメージとしても、芸能人、政治家、起業家など漠然としてイメージしか描けないのではないでしょうか。
当記事では、年収1,000万円以上稼げる職業・仕事の共通点から、具体的な職種まで解説します。
年収1,000万円以上稼げる職業の共通点
まずは、年収1,000万円以上稼げる職業・仕事の共通点を解説していきます。年収1,000万円以上稼げる職業・仕事の共通点を以下の3点にまとめてみました。
それでは、順に見ていきましょう。
完全成果報酬
年収1000万円以上稼げる職業・仕事の共通点は、完全成果報酬だという点です。完全成果報酬とは、自分の挙げた成果によってお金がもらえます。
自分が頑張った分の金額がもらえるため、安定はしませんが、成果を出せば出すほど貰える額は大きくなっていくのです。逆に、固定給だと安定はしますが、毎月同じ額の給料が支払われるので、どんなに成果を上げても貰える額は増えません。
年収1000万円以上稼ぐとを目標にするならば、給料に制限のない完全成果報酬の仕事を選びましょう。
高時給(6,000円〜)・高日給(5万円〜)
年収1,000万円以上稼げる職業・仕事を目指すのであれば、高時給・高日給の仕事を選びましょう。
年収1,000万円を稼ぐためには、毎月100万円近くの金額を稼がなくてはなりません。日給に換算すると5万円以上、時給換算すると6000円以上稼ぐ必要があります。
特にフリーランスで年収1,000万円以上稼ぎたい方は、時給換算した指標を意識しておくと、選ぶ仕事が変わってくるのではないでしょうか。
外注できる(手離れが良い)
年収1,000万円以上稼げる職業・仕事の共通点は、外注できる仕事です。自分一人だけの力ではなかなか年収1,000万円を稼ぐことは難しいのが現状です。沢山の人の力をかりて、仕事していくのが年収1,000万円への近道です。
例えば、アフェリエイトブログの場合、自分ひとりで1日1記事を書くと1ヵ月で30記事しか書けませんが、同じ仕事量で2人に外注すると1ヵ月で60記事も書けます。このように外注をして仕事の幅を広げられることによって、稼げる額が大幅に変わります。
年収1,000万円以上稼ぎたいのであれば、外注のしやすい(手離れしやすい)仕事を選びましょう。
年収1,000万以上稼げる職業・仕事10選
年収1,000万以上稼げるおすすめの職業・仕事を紹介していきます。
それでは順に見ていきましょう。
プログラマー
プログラマーはプログラミング言語を使って、Webサイトやシステムをつくる仕事です。
企業に就職している場合、それほど高いお給料ではありませんが、フリーランスであれば、スキル次第では年収1000万円以上を目指せます。
IT業界は今後も伸びのある業界で、特にAIに関連した機械学習で使用されているPythonというプログラミング言語はかなり需要があります。Pythonを扱えるプログラマーの平均年収は924万円です。
言語 | 平均年収 | 特徴 |
PHP | 720万円 | Webシステム開発の現場でよく使用される言語 |
JavaScript | 800万円 | フロントエンド開発の現場で人気の言語 |
Java | 852万円 | 規模が大きいシステム開発やAndroidアプリの開発案件が豊富 |
Swift | 900万円 | Apple製品向けのプログラミング言語 |
Python | 924万円 | 統計処理やデータ分析、人工知能の開発現場で人気の言語 |
Ruby | 960万円 | Webシステム開発やサイト制作案件が豊富 |
動画クリエイター
動画クリエイターの平均年収は約406万円です。動画編集は、動画1本あたりの単価で計算されることが一般的です。単価は動画編集者の実力や実績、クライアント側の予算、作業範囲、動画のボリュームによって左右されます。
例えば、YouTubeの案件の相場感を見てみると、動画1本あたりの報酬は1万円〜5万円です。企業のPR動画については相場感も変わり、10万円以上の単価となることもあります。
項目 | 単価 |
企画構成 | 1万〜5万円/本 |
ディレクション | 5万〜10万円/月 |
台本作成 | 1万〜5万円/本 |
撮影 | 5万〜30万円/本 |
編集 | 1万〜20万円/本 |
ナレーション | 5万〜10万円/本 |
企業がコーポレートサイトやサービスサイトを立ち上げるのは当たり前のことですが、最近ではそれと同じように、企業がYouTubeチャンネルやInstagram、TikTokを運用することも当たり前になってきました。
その影響で、動画編集のニーズがかなり高まってきており、人手不足の状態が続いています。実際に、『クラウドワークス』のサイト内検索で「動画編集」と検索すると、約9,800件の案件が見つかりました。
Webマーケター
Webマーケターの平均年収は約540万円です。一口にWebマーケターと言っても、様々な役割や肩書きがあります。
・広告運用代行
・SNSの運用代行
・SEOマーケター
・Webディレクター
・Lステッパー
・YouTubeチャンネル運用代行 など等
以下は職種別の平均単価です。実務経験が豊富であればあるほど単価が高くなる傾向にあり、広告運用など手数料で稼ぐビジネスモデルであれば収入は青天井となります。
職種 | 単価相場 |
広告運用代行 | 広告運用費の20% |
SNSの運用代行 | 1クライアントあたり10万円/月 |
SEOマーケター | 1記事あたり3〜4万円 |
Webディレクター | 1クライアントあたり20万円/月 |
Lステッパー | 1クライアントあたり3万円/月 |
YouTubeチャンネル運用代行 | 1クライアントあたり20万円/月 |
フリーランスのWebマーケターとして年商1億円規模に達している方は、クライアントワークに加え、自身でD2Cブランドを立ち上げたり、エステや飲食など店舗ビジネスを立ち上げたり、アフィリエイトサイトを運営するなどして、自身のサービスを立ち上げているケースが多いです。
YouTuber
YouTuberの平均年収は約800万円です。サラリーマンの平均年収が430万円ですので約2倍です。
YouTuberと聞くと、はじめしゃちょーやフィッシャーズのような中高生向けのエンタメ動画を想像しがちですが、副業で始めるならビジネス系YouTuberがおすすめです。
なぜなら、エンタメ系動画の視聴者は中高生ですが、ビジネス系動画の視聴者はビジネスマンなので、広告収入に直結するクリック単価がエンタメ系に比べて非常に高いです。
・不動産/投資系
・教育系
・美容系
・フィットネス系
・旅行系 等
ゆっくり茶番劇のようなYouTubeチャンネルであれば、顔出し・声出しなしでチャンネル運営できるので、表に出たくない方でもチャレンジできる職業です。
Web・ITコンサルタント
フリーランスで働くIT・Webコンサルタントの平均年収は約710万円です。WebコンサルタントとITコンサルタントはよく混同されがちですが、仕事内容や単価相場はかなり異なります。
Webコンサルタントは、企業のマーケティング戦略を強みとしていますが、ITコンサルタントは開発のオペレーション戦略を得意としています。Webコンサルタントの平均年収は約710万円、ITコンサルタントの平均年収は約980万円です。
フリーランスで働くWebコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
SEOコンサルティング | 5万〜50万円/月 |
Web広告運用コンサルティング | 5万〜30万円/月 |
SNS運用コンサルティング | 5万〜20万円/月 |
Webマーケ戦略コンサルティング | 30万〜100万円/月 |
フリーランスで働くITコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
IT戦略コンサルティング | 70万〜90万円/月 |
パッケージ導入コンサルティング | 80万〜200万円/月 |
BPR・BPOコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
PMO・PMコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
デジタルコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
セキュリティコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
アフィリエイト
アフェリエイトとは、自分のサイトで商品をPRして、紹介した商品が売れたら売り上げから数%の紹介料をもらうという仕組みです。
実際に当サイトも、フリーランスになりたい方をターゲットにアフィリエイト記事を書いており、月210万円ほどの収入を得ています。
ブログのテーマとしては、例えば自身の転職経験をもとに転職系のアフィリエイトブログを立ち上げたり、株やFX、不動産投資の経験をもとに副業系のアフィリエイトブログを立ち上げるなど、自分が得意かつ高単価な案件があるジャンルに特化した記事を書くことをおすすめします。
地道な努力が必要になりますが、コツコツ文章を書ける人には向いている職業です。
せどり
ブログやメディアで売上を発表しているセドラーの平均年収は、約500万円〜600万円です。一般的なサラリーマンと同じか少し上ぐらいですね。
せどりは安く品物を仕入れて、仕入れた値段よりも高く売る商売のことです。ネット売買の市場は近年急速に拡大しており、Amazonやメルカリ等の利用者は年々増加傾向にあります。
頑張ればちょっとした贅沢な生活もできてしまうせどりですが、何百万もの利益を残そうとなると、仕入れ代、送料、外注費などでかなりの資金が必要になります。
一般的に、売上の2割が利益として残るのが望ましいと言われているので、例えば目標収入が20万円の場合は、100万円の売上が必要となってきます。
不動産投資
不動産投資とは、ローンを組んで収益物件を購入し、入居者から家賃収入を得るという仕事です。
不労所得に近い側面があるので、軌道に乗れば会社員でも安定した副収入を得られます。また、ローンが完済されればその物件は自分のものになるのも大きな魅力です。
不動産投資において、個人的に最もおすすめの勉強方法はYouTubeです。特に、不動産ポータルサイトの楽待が運営する「楽待チャンネル」が最もおすすめです。
フランチャイズ投資
フランチャイズ投資とは、本部と呼ばれるフランチャイザーと加盟店のフランチャイジーが契約を結び、加盟金であるロイヤリティを支払うことで商標の使用権や商品、サービスの販売権が得られるシステムです。
加盟店は、本部が培ってきた経営ノウハウを活用できるため、短期間で独立開業に踏み出すことができます。投資家・起業家に人気のフランチャイズ業種は以下の6つです。
・コンビニ、小売業
・飲食店、カフェ
・美容・エステサロン
・学習塾
・宅配、テイクアウト
・クリーニング
同じ業種でも、加盟金やロイヤリティの金額が異なるので、事前に比較することが大切です。また、フランチャイズ契約は、何年もかけて継続して事業を行う前提なので、事業の成長性や本部のサポート体制も大切な判断基準となります。
フランチャイズの募集情報は、『フランチャイズの窓口』で紹介を受けるのがおすすめです。
営業(証券・保険・不動産)
様々な業界に営業職はありますが、特に平均年収が高い業界は、証券・保険・不動産の3つです。
最近では、『セールスハブ」や『サイドビズ』のような、フリーランス営業職専門エージェントが普及してきた影響で、フリーランスの営業代行として働く方が増えてきています。
営業を依頼する側としては、社員を雇って営業部隊を作るより、営業経験・人脈が豊富なフリーランスに成果報酬型で自社商品やサービスを販売してもらった方が合理的ですよね。エージェントを経由してフリーランスに営業を代行する流れは今後ますます加速すると予想できます。
フリーランス側としても、本業でお付き合いがあるクライアントに紹介できる適した商材が見つかれば、お互いWin-Winですよね。コミュニケーションを取る仕事が好きな方は、営業(証券・保険・不動産)がおすすめです。