時間や場所に囚われず自由に働くことができる、ノマドワーカーに憧れを抱いている方は多いのではないでしょうか?自分もこのノマド的な働き方に憧れてフリーランスになった内の一人です。
そこでこの記事では、現役のノマドワーカーである私が、ノマドワーカーとして働くメリットやデメリット、ノマドワーカーに向いている職種について解説していきます!
ノマドワーカーってどんな働き方?
ノマドの語源はフランス語で、遊牧民や放浪者を意味する言葉です。最近では本来の意味から派生し、時間や場所にとらわれずに働く人、もしくはそういった働き方を意味する言葉として使われるようになりました。
また、上記のように働く人をノマドワーカーと言ったり、ノマドするのように動詞として使われることもあります。
例えば、会社員であっても、出勤が義務づけられておらず近くのカフェで仕事をしている人はノマドワーカーといえます。一方で、フリーランスであっても会社に常駐することが義務付けられている人はノマドワーカーとはいえません。
ノマドとフリーランスはよく混同されますが、フリーランスでも会社に常駐する人もいるため、「ノマド」=「フリーランス」とは必ずしもいえません。
ノマドワーカーに人気の職種・仕事5選
この章では、ノマドワーカーとして独立した際の職種・仕事選びを間違えないために、これから需要が高まる職種・仕事を現役のノマドワーカーである私が厳選してご紹介します。
プログラマー
フリーランスで働くプログラマーの年収相場は520〜1080万円です。最近ではプログラマーの人手不足が続いており、単価相場は上昇傾向にあります。
一口にプログラマーといっても様々な職種がありますが、最近ではWordPressエンジニアやアプリケーションエンジニアとして独立される方が多いです。
フリーランスプログラマーの働き方としては、大きく常駐型とリモートワーク型の2つに分けることができます。一般的に常駐型で働くフリーランスが多いですが、最近では、リモートワーク可能な案件が増えてきています。
Webデザイナー
フリーランスのWebデザイナーの平均年収は300~400万円です。Webデザインの単価は、実績がまだ少ない場合、LPデザインだけの業務で1件2万〜5万円という単価感になります。
構成やブランディングの提案などもできるようになると、LP1件あたり15万〜25万円の単価、時給換算すると3,000~4,000円相当になる仕事も受けられるようになります。
項目 | 単価相場 |
バナー制作 | 5,000円〜 |
ロゴ作成 | 1万円〜 |
サイトデザイン | 5万円〜 |
コーディング込み | 10万円〜 |
Webデザイナーが案件を獲得する方法としては、クラウドソーシングサービスのクラウドワークス、フリーランス専門エージェントの『ITプロパートナーズ』がおすすめです。
動画クリエイター
フリーランスの動画クリエイターの平均年収は約406万円です。動画編集は、動画1本あたりの単価で計算されることが一般的です。単価は動画編集者の実力や実績、クライアント側の予算、作業範囲、動画のボリュームによって左右されます。
例えば、YouTubeの案件の相場感を見てみると、動画1本あたりの報酬は1万円〜5万円です。企業のPR動画については相場感も変わり、10万円以上の単価となることもあります。
項目 | 単価 |
企画構成 | 1万〜5万円/本 |
ディレクション | 5万〜10万円/月 |
台本作成 | 1万〜5万円/本 |
撮影 | 5万〜30万円/本 |
編集 | 1万〜20万円/本 |
ナレーション | 5万〜10万円/本 |
企業がコーポレートサイトやサービスサイトを立ち上げるのは当たり前のことですが、最近ではそれと同じように、企業がYoutubeチャンネルやInstagramのアカウントを立ち上げることも当たり前になってきました。
その影響で、動画編集のニーズがかなり高まってきており、人手不足の状態が続いています。実際に、クラウドワークスのサイト内検索で「動画編集」と検索すると、約9,800件の案件が見つかりました。
Webライター
フリーライターの平均年収は約300万円です。3人に1人が200万円未満であり、稼げる人と稼げない人の二極化が顕著な職業です。
年収 | 割合 |
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円 | 26.9% |
400〜600万円 | 21.5% |
600〜800万円 | 8.2% |
800〜1,000万円 | 5.5% |
1,000〜1,200万円 | 2.3% |
Webライターの報酬形態としては、文字単価で受注するケースが一般的です。文字単価とは「1文字〇円」といったように、1文字あたりの単価が設定される報酬形態です。
一般的に「初心者はまず1文字1円の案件を受け、2円の案件を目指そう」とよく言われます。文字単価3円からは高単価案件と呼ばれ、5円を超えると時給換算で5,000~1万円台になることも見込めます。
Webライターとして稼げている方の特徴は、「特定のジャンルの専門性が高い」「SEOに詳しい」「ライターをマネジメントするディレクション業務もできる」「ライター業と並行してブログを運営している」の大きく4点です。
ブロガー・アフィリエイター
ブロガー・アフィリエイターの中でも、専業で稼いでいる方の平均年収は370万円~485万円と言われています。
アフィリエイトの市場規模が大きく、個人ブログでも100万円/月以上の収益を見込めるジャンルは以下の7つです。
・副業・転職
・金融(投資・クレジットカード)
・恋愛(出会い系・アダルト系)
・学習(英語・資格)
・美容・健康(サプリメント・化粧品など)
・悩み(肌・頭皮トラブル等)
・趣味(ゴルフ・野球等)
上記ジャンルの中から、「自分の専門性を発揮できる分野」「ユーザーとして実際によく使用する」ジャンルを見つけられるとベストです。
海外ノマドにおすすめの国5選
タイ(バンコク・パタヤ)
タイの首都バンコクはリモートワークしやすい環境が整っています。WIFIを利用できるカフェが多く、フリーランス向けのコワーキングスペースも数多くあります。
タイ・バンコクPloenchitにあるCentral Embassy内のOpen Houseでお勉強。静かで人も少なくノマドにもおすすめな作業場。普通にカフェとして利用しても良さげ。買い物ついでにたまにふらっと立ち寄り利用します。タイティーとアイスを食べ飲みしながらタイ語学習している人がいたらそれは私ふじーです pic.twitter.com/FutXBNvs7G
— ふじー (@fuji4_traveler) September 16, 2022
また、そこら中にタイマッサージ屋があり、1時間1,000円程度で受けれるので気分転換にも最適です。世界的に有名な釣り堀やゴルフ場もあり、フリーランス仲間とのワーケーションに最適です。
私自身もタイでワーケーションをするために累計で10回以上行っています。これまで50カ国以上でノマド生活を送ってきましたが、タイが圧倒的に生産性高く働けます。
ジョージア(トビリシ)
ジョージアは、物価、ビザ、治安、食文化など、ノマドワーカーに嬉しい要素を全て備えています。日本国籍の方が1年間滞在する場合、以下の条件を満たせばビザ無しでジョージアに滞在できます。
・パスポートの残存期間が入国時6ヵ月以上ある ※日本帰国時まで有効なもの
・パスポートの未使用査証欄が見開き2ページ以上ある
・滞在期間をカバーする海外旅行保険へ加入している
海外でノマド体験したいなら
ヨーロッパにある「ジョージア」に行くべき。
・ノービザ365日滞在可能
・地下鉄バス運賃一律1回50円
・アンバーワインめちゃ美味
・おしゃれカフェ&フルーツてんこもり
・アートな街並み壮大な景色
・室内干しでも臭わない
…文字数足んない。とにかくおすすめ! pic.twitter.com/FyIpU0mae9— tamami (@taaami21) July 20, 2022
また、ジョージアはビザランが可能です。ビザランとは、滞在期限が近づいたタイミングで一度出国することで、滞在期間をリセットし再度入国することです。一度近隣の国に出国して再入国すれば、そこからまた1年間の滞在が可能です。
インドネシア(バリ島)
インドネシアは、年間を通して気候が安定し、空気が綺麗で白い砂浜や棚田など自然が豊富なリゾート地です。
特に、バリ島は南国で自然を身近に感じながらワーケーションしたい方におすすめです。バリ島は世界的に有名な観光地であることから、サービスや接客にきめ細やかなホスピタリティがあり、外国人でも馴染みやすい環境が整っています。
海外ノマドデビューしたいなら、最初はビザの取得とか面倒なことはせず、パスポートだけで1〜2ヶ月ほどお試し滞在してみるのがおすすめです。
ビザなしでもタイやバリ島なら30日、マレーシアなら90日滞在できるので、とりあえず世界最強である日本のパスポートを活用して海外ノマドを体感してみましょ
— シュン@Web制作事業運営|海外ノマド (@shun_nv2) May 9, 2022
ポルトガル(リスボン・マデイラ島)
ポルトガルはスペイン文化圏でありながら、西ヨーロッパでは特に物価が安い国です。ビザの解禁で、欧米のノマドワーカーに人気があります。
ポルトガルでデジタルノマドビザを取得すると、2年間ポルトガルに居住しながら働くことができます。
ポルトガルのマデイラ島はノマドの中でもTOP1位か2位を争う人気な場所
そんな場所でノマド村なるものが爆誕してたなんて、みんな知ってた?
・4670人のノマド
・無料コワーキング
・お部屋探しサービス付
・友達作りのイベント多数
・ノマドカップル多数誕生https://t.co/zEV5NdA868— Nomad_University (@nomaduniv) April 26, 2022
トルコ(イスタンブール)
円高・トルコリラ安が続くトルコは、フリーランスにとってコスパの良いノマド先です。ヨーロッパとアジアの交差点として、独自の芸術や文化が形成されており、長期滞在しながらじっくり楽しめます。
イスタンブールはカフェ多すぎ☕️ヨーロッパ側の新市街だけでも全然回りきれない
そしてジョージアよりも圧倒的にノマドしてる人が多いし、美味しいアイスコーヒーが飲めるカフェが多い。ノマドするならトルコの方が良いかも#ノマド#イスタンブール pic.twitter.com/VxWSVwWJQW— たびの@海外ノマド (@tabinomad2021) April 28, 2022
日本国籍の方は3か月以内の短期滞在であれば、以下の条件を満たせばビザ無しで滞在できます。
・滞在の目的が観光、知人・親族訪問、短期商用等の場合
・180日間のうち合計90日間まで
・パスポートの残存期間が入国時150日以上ある
・パスポートの未使用査証欄が見開き2ページ以上ある
滞在期間が90日を超える場合は、滞在許可証(イカメット)の取得が必要です。
ノマドワーカーに関してよくある質問
海外ノマドにビザは必要?注意点は?
ノマドワーカーとして海外で働く場合、必ず就労ビザを取得する必要があります。なぜなら、観光ビザやノービザで長期間滞在して仕事をすると、違法就労となり最悪の場合、強制送還や罰金、高額な追徴課税の対象となってしまうからです。
国によって、ビザ制度の内容や取得条件が異なるのでしっかり確認しておきましょう。各国のビザ取得の共通点として、ビジネスプランや資金計画、預貯金など十分な生活基盤が証明できることが第一条件です。
ノマドワーカーでも、技術・人文知識・国際業務の要件が合えば就労ビザは取得できます。安定した収入の確保、長期契約、適切な業務内容を証明することが大切です。
ビザは自力でも取得できますが、就労ビザはかなりの手間がかかるので、エージェントに依頼するのが一般的です。
海外で働くノマドワーカーの納税義務は?
日本では居住者か非居住者によって、所得税の支払い方が大きく異なります。居住者とは、国内に引き続き1年以上居所を有する個人のことです。住民票の有無に関わらず、客観的な事実に基づいて判断されるので注意が必要です。
海外に生活の本拠があって、1年以上日本を離れている場合は、非居住者に該当します。海外の滞在期間が1年未満の場合は、日本では居住者扱いになるので日本で納税する必要があります。
また、1年以上海外に住んでいたとしても、日本に拠点を持つ仕事を行う場合は、その所得に対しては日本での確定申告と納税が必要になります。海外の会社から仕事を受けた場合は、その会社や業務が属する国のルールに則った納税が必要になります。
ノマドワーカーに必要な持ち物は?
ノマドワーカーは基本的にパソコンとスマホで完結します。なので、パソコン、スマホ、Wifi、充電器の4つがあればどこでも仕事できます。
多くの場合、フリーWi-Fiが利用できるコワーキングスペースやカフェで仕事をすることになるので、Wifiは不要かもしれません。
スキルなし・未経験でもノマドワーカーを目指せる?
ノマドワーカーのようなフリーランスを求める企業の多くは、即戦力人材を求めています。実際、フリーランスエージェントの公式サイトで公開されている案件をのぞいてみると、その多くが「実務経験○年以上」という記載があります。
中には、人材不足で未経験でも応募できるフリーランス案件を見かけることもありますが、受注できたとしても単価が低かったり、未経験者にはハードルが高すぎたり、途中で契約を解除されることもあり得ます。
なので、もしフリーランスとして「初月から20万円以上稼ぎたい」「リモートで自由な働き方を実現したいという方は、「未経験募集」の求人を出している企業に正社員として転職し、1年以上の実務経験を積んだ上で独立を目指すことをおすすめします。