当記事では、ITフリーランスに人気の職業であるエンジニア、デザイナー、動画クリエイター、ライター、マーケター、コンサルタントの6つの職業の平均年収と、それぞれの職業で年収1,000万円を目指す方法について解説します。
職業別のフリーランス平均年収・給料
この章では、フリーランスとして活動しているエンジニア、デザイナー、ライター、マーケター、コンサルタントの平均年収を、年齢別やスキル別に分けてご紹介します。
それでは、順に見ていきましょう。
フリーランスエンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアの年収相場は600〜876万円です。最近ではエンジニアの人手不足が続いており、単価相場は上昇傾向にあります。
言語 | 平均年収 | 特徴 |
PHP | 720万円 | Webシステム開発の現場でよく使用される言語 |
JavaScript |
800万円 | フロントエンド開発の現場で人気の言語 |
C# | 828万円 | ソフトウェア開発の案件が豊富で常駐案件が多い |
Java | 852万円 | 規模が大きいシステム開発やAndroidアプリの開発案件が豊富 |
Python | 924万円 | 統計処理やデータ分析、人工知能の開発現場で人気の言語 |
Ruby | 960万円 | Webシステム開発やサイト制作案件が豊富 |
職種 | 平均年収 |
セキュリティエンジニア | 600万円 |
インフラエンジニア | 720万円 |
システムエンジニア(SE) | 720万円 |
ネットワークエンジニア | 750万円 |
データベースエンジニア | 780万円 |
フロントエンドエンジニア | 876万円 |
AI(機械学習)エンジニア | 948万円 |
フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法としては、フリーランス専門エージェントを活用するのが一般的です。
最近ではリモートワーク可・週2日〜稼働OKな案件も増えてきており、エンジニアがより柔軟に働ける環境が整ってきました。週2日〜稼働OK、リモートワークOKな案件を探すなら『ITプロパートナーズ』がおすすめです。
フリーランスWebデザイナーの平均年収
フリーランスとして働くWebデザイナーの平均年収は300~400万円です。300〜400万円台が約3割、500万円以上が約3割、それ以外は100万円台〜1,000万以上と広く分散されています。
Webデザインの単価は、実績がまだ少ない場合、LPデザインだけの業務で1件2万〜5万円という単価感になります。構成やブランディングの提案などもできるようになると、LP1件あたり15万〜25万円の単価、時給換算すると3,000~4,000円相当になる仕事も受けられるようになります。
項目 | 単価相場 |
バナー制作 | 5,000円〜 |
ロゴ作成 | 1万円〜 |
サイトデザイン | 5万円〜 |
コーディング込み | 10万円〜 |
Webデザイナーが案件を獲得する方法としては、クラウドソーシングサービスのクラウドワークス、フリーランス専門エージェントの『ITプロパートナーズ』がおすすめです。
フリーランス動画クリエイターの平均年収
フリーランスとして働く動画クリエイターの平均年収は約400万円です。動画編集は、動画1本あたりの単価で計算されることが一般的です。単価は動画編集者の実力や実績、クライアント側の予算、作業範囲、動画のボリュームによって左右されます。
例えば、YouTubeの案件の相場感を見てみると、動画1本あたりの報酬は1万円〜5万円です。企業のPR動画については相場感も変わり、10万円以上の単価となることもあります。
項目 | 単価 |
企画構成 | 1万〜5万円/本 |
ディレクション | 5万〜10万円/月 |
台本作成 | 1万〜5万円/本 |
撮影 | 5万〜30万円/本 |
編集 | 1万〜20万円/本 |
ナレーション | 5万〜10万円/本 |
動画の編集だけでなく動画の企画・構成・撮影・編集まで一気通貫で請け負う案件であれば、1本10万円以上と高単価となるケースもあります。
動画編集のフリーランス案件を獲得したい方は『レバテッククリエイター』がおすすめです。週2日でも参画できるリモート案件が豊富にあります。
フリーライターの平均年収
フリーライターの平均収入は約300万円です。3人に1人が200万円未満であり、稼げる人と稼げない人の二極化が顕著な職業です。
年収 | 割合 |
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円 | 26.9% |
400〜600万円 | 21.5% |
600〜800万円 | 8.2% |
800〜1000万円 | 5.5% |
1000〜1200万円 | 2.3% |
フリーランスで働くWebライターの報酬形態としては、文字単価で受注するケースが一般的です。文字単価とは「1文字〇円」といったように、1文字あたりの単価が設定される報酬形態です。
一般的に「初心者はまず1文字1円の案件を受け、2円の案件を目指そう」とよく言われます。文字単価3円からは高単価案件と呼ばれ、5円を超えると時給換算で5,000~1万円台になることも見込めます。
フリーランスWebマーケターの平均年収
Webマーケターの平均年収は約540万円です。一口にWebマーケターと言っても、様々な役割や肩書きがあります。
・広告運用代行
・SNSの運用代行
・SEOマーケター
・Webディレクター
・Lステッパー
・YouTubeチャンネル運用代行 など
以下は職種別の平均単価です。実務経験が豊富であればあるほど単価が高くなる傾向にあり、広告運用など手数料で稼ぐビジネスモデルであれば収入は青天井となります。
職種 | 単価相場 |
広告運用代行 | 広告運用費の20% |
SNSの運用代行 | 1クライアントあたり10万円/月 |
SEOマーケター | 1記事あたり3〜4万円 |
Webディレクター | 1クライアントあたり20万円/月 |
Lステッパー | 1クライアントあたり3万円/月 |
YouTubeチャンネル運用代行 | 1クライアントあたり20万円/月 |
Webマーケターが案件を獲得する方法としては、前職の繋がりやエージェントを経由して仕事を獲得するのが一般的です。Webマーケター向けのエージェントとしては『ITプロパートナーズ』がおすすめです。
フリーランスITコンサルタントの平均年収
フリーランスとして働くIT・Webコンサルタントの平均年収は約710万円です。WebコンサルタントとITコンサルタントはよく混同されがちですが、仕事内容や単価相場はかなり異なります。
Webコンサルタントは、企業のマーケティング戦略を強みとしていますが、ITコンサルタントは開発のオペレーション戦略を得意としています。Webコンサルタントの平均年収は約710万円、ITコンサルタントの平均年収は約980万円です。
フリーランスで働くWebコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
SEOコンサルティング | 5万〜50万円/月 |
Web広告運用コンサルティング | 5万〜30万円/月 |
SNS運用コンサルティング | 5万〜20万円/月 |
Webマーケ戦略コンサルティング | 30万〜100万円/月 |
フリーランスで働くITコンサルタントの単価相場(人月)は以下の通りです。
項目 | 単価相場 |
IT戦略コンサルティング | 70万〜90万円/月 |
パッケージ導入コンサルティング | 80万〜200万円/月 |
BPR・BPOコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
PMO・PMコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
デジタルコンサルティング | 80万〜150万円/月 |
セキュリティコンサルティング | 60万〜100万円/月 |
フリーランスが年収1,000万円に到達する方法
Web系フリーランスが年収1,000万円〜2,000万円を目指すファーストステップとして、フリーランスの業界構造をまず把握しておく必要があります。
以下の図をご覧ください。職種ごとに必要なスキルや人脈、クライアントの属性、収入の即金性や天井などを把握できます。
この図を簡単に解説すると、例えばレイヤー④のライターが→ディレクター→Webコンサルタント→営業のように上がるにつれ、収入の天井が上がっていくことを示しています。
一方で、レイヤーが上がると、求められるスキルや実績のハードルが高くなり、外部に仕事を発注するネットワークなどが必要になってくるので、Web業界未経験から参入した場合の収入の即金性は低いです。
Web制作会社や広告代理店出身者でない限り、ほとんどの方がレイヤー④のライターやデザイナー、コーダーといった職業からのスタートになると思います。
これらの職業は、未経験からでも独学でスキルを取得しやすく、フリーランス専門エージェントもたくさん存在するので、収入の即金性は高いです。